Blog「一日一首『萬葉外伝』」における「掲載万葉歌」リスト

   
 yahooブログで、日々自作の「一日一首」を心掛けているが、ある時期から、「万葉歌」を引用し、その歌との「応答歌」のような形にしてきた
「万葉集」のみならず、「古典全般」において素人の私が、大それたことを、とは思うが
個人的な生き甲斐のようなものなので、そのレベルは問題外と承知しつつも、病みつきになるほどのめり込んでしまった

もとより、詠歌の作者本人の解説は好むものではなかったので、自作の短歌については、勿論何も語りはしなかったが、
少なくとも、採り上げた「万葉歌」への私自身の受止め方、解釈を書かないと、自作の短歌との、意図した「膨らみや深さ」が、理解し得なかくなる懸念もあったので、
まず、「万葉歌」を、私はこんな風に解釈している、と挙げておいて、その上で、「擬想返歌」とか「拙歌」の形で続けてきたのだが、

自作の短歌は、日々の習慣と自然になっていったが、それに伴う「万葉歌」の方は、当初の思惑から随分と外れてしまった
と言うのも、初めは簡単に考えていた「万葉歌解釈」も、自分の感じる「万葉歌」が、多くの「注釈書」とは違うように思えることが多くなり、
結局、では自分で「古語辞典」を頼りに、解釈してみよう、と...
しかし、その日々の負担が、かなりきつくなり、結局は、その「調整」をするために「萬葉外伝」として、「万葉集」に関わり合いながらも、収載されていない「歌」を中心に採り上げてきた

「調整」が済むまでの、ほんの短期間のつもりだったので、その「萬葉外伝」が、どこへ向かうのか、どこへ向かおうとしているのか、自分でも収拾がつかなくなり、
結局本サイトで、まだ採り上げていない「万葉歌」まで多く引用してしまい、ますます「負荷」を大きくしてしまった

そのために、これまで「萬葉外伝」で引用した「万葉歌」を、ここに整理して、いずれ「本解釈」をする準備のための作表となった

あまり、いや全く興味のなかった「万葉集以外の古典」のジャンルに、この「萬葉外伝」は、私を引きずり込む...この先、何年もない人生なのに...
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ことばに惹かれて   万葉集の部屋  blog「一日一首」


掲載日 2014年 「一日一首」タイトル  歌番号   部立て等 万葉歌  作者  掲載頁 
 6月20日  萬葉の古歌集 人丸集  巻二-132  相聞  いはみのや たかつのやまの このまより わがふるそでを いもみつらむか  柿本人麻呂  
 6月21日  萬葉の古歌集 2 猿丸集  巻三-284  雑歌 黒人妻答歌  しらすげの まののはりはら ゆくさくさ きみこそみらめ まののは りはら  黒人妻  
 6月23日  萬葉の古歌集  巻二-89  右一首古歌集中出  ゐあかして きみをばまたむ ぬばたまの わがくろかみに しもはふるとも  磐姫皇后  
 6月24日  萬葉の古集  巻七-1215  右件歌者古集中出  つともがと こはばとらせむ かひひりふ われをぬらすな おきつしらなみ   作者不詳  
 6月25日  萬葉の古歌集 人丸集 2  巻二-137  相聞  あきやまに おつるもみちば しましくは なちりまがひそ いもがあたりみむ
                           [ちりなまがひそ]
 柿本人麻呂  
 6月26日  萬葉の古歌集 3 家持集  巻二十-4516  宴席歌  つきよめば いまだふゆなり しかすがに かすみたなびく はるたちぬとか  大伴家持  
 6月27日  萬葉の古歌集 2 猿丸集 2  巻四-572  相聞  からひとの ころもそむといふ むらさきの こころにしみて おもほゆるかも  麻田連陽春  
 6月28日  萬葉の古歌集 人丸集 3  巻二-144  挽歌  いはしろの のなかにたてる むすびまつ こころもとけず いにしへおもほゆ  長忌寸奥麻呂  策略
 6月29日  萬葉の古歌集 4 赤人集  巻十-1816  春雑歌  ひさかたの あめのかぐやま このゆふへ かすみたなびく はるたつ らしも  柿本人麻呂歌集  書庫12
 6月30日  万葉の伝説歌「菟原処女伝説」  巻九-1815
 挽歌  はかのうへの このえなびけり ききしごと ちぬをとこにし よりにけらしも  高橋連虫麻呂歌集  書庫4
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 7月1日  万葉歌から大和物語、求塚  巻九-1807  反歌  かたりつぐ からにもここだ こほしきを ただめにみけむ いにしへをとこ  田邊福麻呂  
 7月2日  万葉の伝説歌「真間の手児名」  巻九-1812  詠勝鹿真間娘子歌  かつしかの ままのゐをみれば たちならし みずくましけむ てごなしおもほゆ  高橋連虫麻呂歌集  書庫3
 7月3日  万葉の伝説歌「松浦佐用姫」  巻五-875  (本文参照)  とほつひと まつらさよひめ つまごひに ひれふりしより おへるやまのな  領巾振伝説  書庫4
 7月8日  萬葉外伝 謡曲「舟橋」  巻十四-3439  相聞  かみつけの さののふなはし とりはなし おやはさくれど わはさかるがへ   右廿二首上野國歌  書庫7
 7月9日  萬葉の古歌集 3 家持集 2  巻十-1847  春雑歌 詠霞  きのふこそ としははてしか はるかすみ かすがのやまに はやたちにけり  作者不詳  
 7月11日  萬葉外伝「深窓秘抄」2  巻八-1430  春雑歌  わがせこに みせむとおもひし うめのはな それともみえず ゆきのふれれば  山部宿祢赤人  
 7月12日  萬葉外伝「深窓秘抄」3
 巻八-1450  春雑歌  はるののに あさるきぎしの つまごひに おのがあたりを ひとにしれつつ  大伴家持  
 7月13日  萬葉外伝「深窓秘抄」4  巻十-1985  夏相聞 寄鳥  ほととぎす きなくさつきの みじかよも ひとりしぬれば あかしかねつも  作者不詳  書庫17
 7月15日  萬葉外伝 歌論書「古来風躰抄」  巻四-611  相聞  あひおもはぬ ひとをおもふは おほてらの がきのしりへに ぬかつくごとし  笠女郎  書庫6
 7月16日  萬葉外伝 賀茂真淵「歌意考」  巻一-48  雑歌  ひむがしの のにかぎろひの たつみえて かへりみすれば つきかたぶきぬ   柿本人麻呂  書庫11
 7月17日  萬葉外伝 古點逸話 戯書「左右」  巻一-34  雑歌  しらなみの はままつがえの たむけくさ いくよまでにか としのへぬらむ
                           [としはへにけむ]
 川島皇子
 [山上憶良]
 策略
 7月20日       萬葉外伝 歌論書「歌意考」六首  巻七-1100  雑歌詠山  いにしへの ことはしらぬを われみても ひさしくなりぬ あめのかぐやま  作者不詳  
 萬葉外伝 歌論書「歌意考」六首  巻九-1795  相聞  たびひとの やどりせむのに しもふらば あがこはぐくめ あめのたづむら  作者不詳  書庫2
 萬葉外伝 歌論書「歌意考」六首  巻一-59  雑歌  ながらふる つまふくかぜの さむきよに わがせのきみは ひとりかぬらむ  譽謝女王  書庫7
 萬葉外伝 歌論書「歌意考」六首  巻六-973  雑歌  ますらをと おもへるわれや みづくきの みづきのうへに なみたのごはむ  大伴旅人  書庫7
 萬葉外伝 歌論書「歌意考」六首  巻三-306  雑歌  なぐはしき いなみのうみの おきつなみ ちへにかくりぬ やまとしまねは  柿本人麻呂  
 萬葉外伝 歌論書「歌意考」六首  巻三-252  雑歌  あはぢの のしまがさきの はまかぜに いもがむすびし ひもふきかへす  柿本人麻呂  
 7月22日  萬葉外伝「秋萩帖」草仮名の代表的遺品  巻三-297  雑歌  かぜをいたみ おきつしらなみ たかからし あまのつりぶね はまにかへりぬ  角麻呂  
 7月23日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」  巻二-164  挽歌  みまくほり わがするきみも あらなくに なにしかきけむ うまつかるるに  大伯皇女  植物Ⅰ
 7月24日          萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」2  巻十-2215  秋雑歌詠黄葉  いもがひも とくとむすびて たつたやま いまこそもみち そめてありけれ  作者不詳  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」2  巻二-228  見嬢子屍悲嘆作  いもがなは ちよにながれむ ひめしまの こまつがうれに こけむすまでに  河辺宮人  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」2  巻三-241  遊猟路池之時  ひさかたの あめゆくつきを あみにさし わがおほきみは きぬがさにせり  柿本人麻呂  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」2  巻四-508  安倍女郎歌二首  いまさらに なにをかおもはむ うちなびき こころはきみに よりにしものを  安倍女郎  書庫8
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」2  巻一-27  幸于吉野宮時御製  よきひとの よしとよくみて よしといひし よしのよくみよ よきひとよくみ  大海人(天武)  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」2  巻十四-3239  雑歌  あまくもの かげさへみゆる こもりくの はつせのかはは うらなみか
   ふねのよりこぬ いそなみか あまのつりせぬ よしゑやし うらはなくとも
    よしゑやし いそはなくとも おきつなみ きほひこぎりこ あまのつりぶね
 作者不詳  書庫7
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」2  巻十-1934  春相聞 問答  あづさゆみ ひきつのへなる なのりその はなさくまでに あはぬきみかも  作者不詳  書庫15
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」2  巻七-1398  譬喩歌 寄藻  しほみてば いりぬるいその くさなれや みらくすくなく こふらくのおほき  作者不詳  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」2  巻七-1324  譬喩歌 寄玉  みなそこに しづくしらたま たがゆゑに こころつくして わがおもはなくに  作者不詳  
 7月25日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」3  巻十-1860  春雑歌 詠花  わがさせる やなぎのいとを ふきみだる かぜにかいもが うめのちるらむ  作者不詳  書庫13
 7月28日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」5  巻六-922  雑歌  やすみしし わごおほきみの とこみやと つかへまつれる さひかのゆ  
 そがひにみゆる おきつしま きよきなぎさに かぜふけば しらなみさわき 
  しほふれば たまもかりつつ かむよより しかぞたふとき たまつしまやま
 山部赤人  
 7月31日    萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」7  巻十-2259  秋相聞 寄露  わがやどの あきはぎのうへに おくつゆの いちしろくしも あれこひめやも
 作者不詳  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」7  巻十一-2484  寄物陳思  みちのへの いちしのはなの いちしろく ひとみなしりぬ あがこひづまは
        [或本歌曰 いちしろく ひとしりにけり つぎてしおもへば]
 柿本人麻呂歌集  書庫18
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」7  巻十一-2609  正述心緒  おもひいでて ねにはなくとも いちしろく ひとのしるべく なげかすなゆめ  作者不詳  書庫9
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 8月5日   萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」9  巻十六-3860  雑歌 無心所著歌  わぎもこが ひたひにおふる すぐろくの ことひのうしの くらのうへのかさ
 安倍子祖父  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」9  巻十六-3861  雑歌 無心所著歌  わがせこが たふさきにする つぶれいしの よしののやまに ひをぞさがれる  安倍子祖父  
 8月17日  萬葉外伝 「ちるは雪、ちらぬは雲と」3-1  巻八-1649  冬雑歌 雪歌   わがやどの ふゆきのうへに ふるゆきを うめのはなかと うちみつるかも  巨勢朝臣宿奈麻呂  
 萬葉外伝 「ちるは雪、ちらぬは雲と」3-1  巻十七-3928  追和梅花新歌六首  みそのふの ももきのうめの ちるはなし あめにとびあがり ゆきとふりけむ  大伴書持  書庫4
 8月29日   萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」24  巻十二-2952  正述心緒  なかなかに しなばやすけむ いづるひの いるわきしらぬ われしくるしも
 作者不詳  書庫11
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」24  巻十九-4259  奉天皇歌  あまくもを ほろにふみあだし なるかみも けふにまさりて かしこけめやも  伝県犬養命婦  
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 9月6日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」25  巻十三-3256  雑歌  ももきね みののくにの たかきたの くくりのみやに ひむかひに[]
ありとききて わがかよひぢの おきそやま みののやま なびけと 
ひとはふめども かくよれと ひとはつけども こころなきやまの おきそやま 
みののやま
 作者不詳  
 9月10日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」29-1  巻十-1934  春相聞 問答   あづさゆみ ひきつのへなる なのりその はなさくまでに あはぬきみかも  作者不詳  書庫16
 9月11日    萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」30-1  巻七-1283  旋頭歌  あづさゆみ ひきつのへなる なのりそのはな 
         つむまでに あはずあらめやも なのりそのはな
 柿本人麻呂歌集  書庫16
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」30-1  巻一-43  雑歌幸于伊勢國時  わがせこは いづくゆくらむ おきつもの なばりのやまを けふかこゆらむ  當麻真人麻呂妻  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」30-1  巻四-514  相聞[重出歌]  わがせこは いづくゆくらむ おきつもの なばりのやまを けふかこゆらむ  當麻麻呂大夫妻  
 9月15日  萬葉外伝 「猿丸大夫」と「万葉歌」  巻三-284  雑歌 黒人妻答歌  しらすげの まののはりはら ゆくさくさ きみこそみらめ まののはりはら  黒人妻  
 9月17日   萬葉外伝 「猿丸大夫」と「万葉歌」2  巻十二-2878  正述心緒  ひとづまに いふはたがこと さごろもの このひもとけと いふはたがこと
 作者不詳  
 萬葉外伝 「猿丸大夫」と「万葉歌」3  巻十二-2878  正述心緒  ひとづまに いふはたがこと さごろもの このひもとけと いふはたがこと
 作者不詳  
 9月21日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」32  巻十-1934  春相聞 問答   あづさゆみ ひきつのへなる なのりその はなさくまでに あはぬきみかも  作者不詳  書庫16
 9月23日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」34
 [あな恋し]
 巻三-269  雑歌   むささびは こぬれもとむと あしひきの やまのさつをに あひにけるかも  志貴皇子  書庫6
 9月28日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」38
 [あな恋し、山上憶良へ]
 巻五-796  雑歌 (序文)   よのなかは むなしきものと しるときし いよよますます かなしかりけり  大伴旅人  
 9月29日   萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」39
 [双本]
 巻九-1774  相聞 古集中出   みもろの かみのおばせる はつせがは みをしたえずは われわすれめや  三輪高市麻呂  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」39
 [双本]
 巻九-1775  相聞 古集中出   おくれゐて あれはやこひむ はるかすみ たなびくやまを きみがこえいなば  三輪高市麻呂  
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 10月4日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」42
 [最終歌 2]
 巻七-1398  譬喩歌 寄藻   しほみてば いりぬるいその くさなれや みらくすくなく こふらくのおほき  作者不詳  
 10月6日   萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」43
 [最終歌 3]
 巻七-1324  譬喩歌 寄玉   みなそこに しづくしらたま たがゆゑに こころつくして わがおもはなくに  作者不詳  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」43
 [最終歌 3]
 巻一-72  雑歌幸于難波宮時  たまもかる おきへはこがじ しきたへの まくらのあたり おもひかねつも  式部卿藤原宇合  
 10月7日   萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」44
 [最終歌 4]
 巻十-2293  秋相聞  ふぢはらの ふりにしさとの あきはぎは さきてちりにき きみまちかねて
 作者不詳  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」44
 [最終歌 4]
 巻一-22  雑歌  かはのへの ゆついはむらに くさむさず つねにもがもな とこをとめにて
 吹黄刀自  
 10月8日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」45
 [最終歌 5]
 巻七-1398  譬喩歌 寄藻   しほみてば いりぬるいその くさなれや みらくすくなく こふらくのおほき  作者不詳  
 10月9日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」46
 [最終歌 6]
 巻十二-3184  羇旅發思   しかのあまの つりしともせる いざりひの ほのかにいもを みむよしもがも  作者不詳  
 10月11日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」48
  [最終歌 8  郷愁]
 巻七-1398  譬喩歌 寄藻   しほみてば いりぬるいその くさなれや みらくすくなく こふらくのおほき  作者不詳  
 10月12日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」49
  [最終歌 9  郷愁]
 巻二十-4540  新年賀歌  あらたしき としのはじめの はつはるの けふふるゆきの いやしけよごと  大伴家持  
 10月13日   萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」50
  [最終歌 10]
 巻八-1554  秋雑歌 鳴鹿歌  あきはぎの ちりのまがひに よびたてて なくなるしかの こゑのはるけさ  湯原王  
 萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」50
  [最終歌 10]
 巻二-231  挽歌志貴親王薨時  たかまとの のへのあきはぎ いたづらに さきかちるらむ みるひとなしに  笠朝臣金村  書庫6
 10月14日  萬葉外伝 最古の歌論書「歌経標式」51
  [最終歌 11 湯原王と]
 (湯原王全19首)
 巻三-378  雑歌 芳野作歌  よしのなる なつみのかはの かはよどに かもぞなくなる やまかげにして  湯原王  書庫8
 10月15日   萬葉外伝「湯原王」1「宴席歌二首」  巻三-379  雑歌 宴席歌  あきづはの そでふるいもを たまくしげ おくにおもふを みたまへあがきみ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」1「宴席歌二首」  巻三-380  雑歌 宴席歌  あをやまの みねのしらくも あさにけに つねにみれども めづらしあがきみ  湯原王  
 10月16日   萬葉外伝「湯原王」2「宴席歌二首」  巻三-379  雑歌 宴席歌  あきづはの そでふるいもを たまくしげ おくにおもふを みたまへあがきみ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」2「宴席歌二首」  巻三-380  雑歌 宴席歌  あをやまの みねのしらくも あさにけに つねにみれども めづらしあがきみ  湯原王  
 10月18日   萬葉外伝「湯原王」3「宴席歌二首」  巻三-379  雑歌 宴席歌  あきづはの そでふるいもを たまくしげ おくにおもふを みたまへあがきみ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」3「宴席歌二首」  巻三-380  雑歌 宴席歌  あをやまの みねのしらくも あさにけに つねにみれども めづらしあがきみ  湯原王  
 10月19日     萬葉外伝「湯原王」4
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-634  相聞 贈娘子歌  うはへなき ものかもひとは しかばかり とほきいへぢを かへさくおもへば  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」4
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-635  相聞 贈娘子歌  めにはみて てにはとらえぬ つきのうちの かつらのごとき いもをいかにせむ
 湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」4
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-636  相聞 報贈歌  いかばかり おもひけめかも しきたへの まくらかたさる いめにみえこし
 娘子  
 萬葉外伝「湯原王」4
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-637  相聞 報贈歌  いへにして みれどあかぬを くさまくら たびにもつまと あるがともしさ
 娘子  
 10月20日      萬葉外伝「湯原王」5
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-634  相聞 贈娘子歌  うはへなき ものかもひとは しかばかり とほきいへぢを かへさくおもへば  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」5
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-635  相聞 贈娘子歌  めにはみて てにはとらえぬ つきのうちの かつらのごとき いもをいかにせむ
 湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」5
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-636  相聞 報贈歌  いかばかり おもひけめかも しきたへの まくらかたさる いめにみえこし
 娘子  
 萬葉外伝「湯原王」5
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-637  相聞 報贈歌  いへにして みれどあかぬを くさまくら たびにもつまと あるがともしさ
 娘子  
 萬葉外伝「湯原王」5
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-695  相聞 贈娘子歌  うはへなき いもにもあるかも かくばかり ひとのこころを つくさくおもへば
 大伴家持  
 10月21日      萬葉外伝「湯原王」6
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-634  相聞 贈娘子歌  うはへなき ものかもひとは しかばかり とほきいへぢを かへさくおもへば  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」6
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-635  相聞 贈娘子歌  めにはみて てにはとらえぬ つきのうちの かつらのごとき いもをいかにせむ
 湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」6
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-636  相聞 報贈歌  いかばかり おもひけめかも しきたへの まくらかたさる いめにみえこし
 娘子  
 萬葉外伝「湯原王」6
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻四-637  相聞 報贈歌  いへにして みれどあかぬを くさまくら たびにもつまと あるがともしさ
 娘子  
 萬葉外伝「湯原王」6
 「湯原王贈娘子歌二首 」
 巻九-1744  雑歌
詠水江浦嶋子一首
 春の日の 霞める時に 住吉の 岸に出で居て 釣舟の とをらふ見れば いにしへの ことぞ思ほゆる 水江の 浦島の子が 鰹釣り 鯛釣りほこり 七日まで 家にも来ずて 海境を 過ぎて漕ぎ行くに 海神の 神の娘子に たまさかに い漕ぎ向ひ 相とぶらひ 言成りしかば かき結び 常世に至り 海神の 神の宮の 内のへの 妙なる殿に たづさはり ふたり入り居て 老いもせず 死にもせずして 長き世に ありけるものを 世間の 愚か人の 我妹子に 告りて語らく しましくは 家に帰りて 父母に 事も告らひ 明日のごと 我れは来なむと 言ひければ 妹が言へらく 常世辺に また帰り来て 今のごと 逢はむとならば この櫛笥 開くなゆめと そこらくに 堅めし言を 住吉に 帰り来りて 家見れど 家も見かねて 里見れど 里も見かねて あやしみと そこに思はく 家ゆ出でて 三年の間に 垣もなく 家失せめやと この箱を 開きて見てば もとのごと 家はあらむと 玉櫛笥 少し開くに 白雲の 箱より出でて 常世辺に たなびきぬれば 立ち走り 叫び袖振り こいまろび 足ずりしつつ たちまちに 心消失せぬ 若くありし 肌も皺みぬ 黒くありし 髪も白けぬ ゆなゆなは 息さへ絶えて 後つひに 命死にける 水江の 浦島の子が 家ところ見ゆ
 水江浦嶋子  
 10月22日        萬葉外伝「湯原王」7
 「湯原王亦贈歌二首」
 巻四-638  相聞 亦贈歌  くさまくら たびにはつまは ゐたれども くしげのうちの たまをこそおもへ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」7
 「湯原王亦贈歌二首」
 巻四-639  相聞 亦贈歌  あがころも かたみにまつる しきたへの まくらをさけず まきてさねませ
 湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」7
 「湯原王亦贈歌二首」
 巻四-640  相聞 復報贈歌  わがせこが かたみのころも つまどひに あがみはさけじ こととはずとも
 娘子  
 萬葉外伝「湯原王」7
 「湯原王亦贈歌二首」
 巻四-750  相聞 贈答歌  わぎもこが かたみのころも したにきて ただにあふまでは われぬかめやも
 大伴家持  書庫8
 萬葉外伝「湯原王」7
 「湯原王亦贈歌二首」
 巻七-1095  雑歌 詠雨  とほるべく あめはなふりそ わぎもこが かたみのころも あれしたにけり
 作者不詳  
 萬葉外伝「湯原王」7
 「湯原王亦贈歌二首」
 巻十五-3606  羈旅 贈答  わかれなば うらがなしけむ あがころも したにをきませ ただにあふまでに
 遣新羅使  
 萬葉外伝「湯原王」7
 「湯原王亦贈歌二首」
 巻十二-3025  寄物陳思  わぎもこに ころもかすがの よしきがは よしもあらぬか いもがめをみむ
 作者不詳  
 10月23日     萬葉外伝「湯原王」8
 「湯原王亦贈歌一首 」

 巻四-641  相聞 亦贈歌  ただひとよ へだてしからに あらたまの つきかへぬると こころまどひぬ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」8
 「湯原王亦贈歌一首 」
 巻四-642  相聞 復報贈歌  わがせこが かくこふれこそ ぬばたまの いめにみえつつ いねらえずけれ
 娘子  
 萬葉外伝「湯原王」8
 「湯原王亦贈歌一首 」
 巻十二-2973  正述心緒  うつせみの つねのことばと おもへども つぎてしきけば こころまどひぬ
 作者不詳  書庫10
 萬葉外伝「湯原王」8
 「湯原王亦贈歌一首 」
 巻十二-2967  正述心緒  いめかと こころまどひぬ つきまねく かれにしきみが ことのかよへば
 作者不詳  書庫12
 10月25日   萬葉外伝「湯原王」9
 「湯原王亦贈歌一首 」

 巻四-641  相聞 亦贈歌  ただひとよ へだてしからに あらたまの つきかへぬると こころまどひぬ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」9
 「湯原王亦贈歌一首 」
 巻四-642  相聞 復報贈歌  わがせこが かくこふれこそ ぬばたまの いめにみえつつ いねらえずけれ
 娘子  
 10月27日   萬葉外伝「湯原王」10
 「湯原王亦贈歌一首 」

 巻四-643  相聞 亦贈歌  はしけやし まちかきさとを くもゐにや こひつつをらむ つきもへなくに  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」10
 「湯原王亦贈歌一首 」
 巻四-644  相聞 復報贈歌  たゆといはば わびしみせむと やきたちの へつかふことは さきくやあがきみ
 娘子  
 10月28日  萬葉外伝「湯原王」11「湯原王歌一首 」
 巻四-645  相聞 亦贈歌  わぎもこに こひてみだれば くるべきに かけてよせむと あがこひそめし  湯原王  
 10月29日  萬葉外伝「湯原王」12「湯原王歌一首 」
 巻四-645  相聞 亦贈歌  わぎもこに こひてみだれば くるべきに かけてよせむと あがこひそめし  湯原王  
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 11月1日     萬葉外伝「湯原王」14「湯原王歌一首 」
 巻四-673  相聞   つくよみの ひかりにきませ あしひきの やまきへなりて とほからなくに  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」14「湯原王歌一首 」
 巻四-674  相聞   つくよみの ひかりはきよく てらせれど まとへるこころ おもひあへなくに
 不審作者  
 萬葉外伝「湯原王」14「湯原王歌一首 」
 巻十七-673  贈答  大君の 任けのまにまに しなざかる 越を治めに 出でて来し ますら我れすら 世間の 常しなければ うち靡き 床に臥い伏し 痛けくの 日に異に増せば 悲しけく ここに思ひ出 いらなけく そこに思ひ出 嘆くそら 安けなくに 思ふそら 苦しきものを あしひきの 山きへなりて 玉桙の 道の遠けば 間使も 遣るよしもなみ 思ほしき 言も通はず たまきはる 命惜しけど せむすべの たどきを知らに 隠り居て 思ひ嘆かひ 慰むる 心はなしに 春花の 咲ける盛りに 思ふどち 手折りかざさず 春の野の 茂み飛び潜く 鴬の 声だに聞かず 娘子らが 春菜摘ますと 紅の 赤裳の裾の 春雨に にほひひづちて 通ふらむ 時の盛りを いたづらに 過ぐし遣りつれ 偲はせる 君が心を うるはしみ この夜すがらに 寐も寝ずに 今日もしめらに 恋ひつつぞ居る
 大伴家持  
 萬葉外伝「湯原王」14「湯原王歌一首 」
 巻十七-4005  望郷  あしひきの やまきへなりて とほけども こころしゆけば いめにみえけり
 大伴家持  
 11月2日   萬葉外伝「湯原王」15「湯原王月歌二首 」
 巻六-990  雑歌 相聞   あめにます つくよみをとこ まひはせむ こよひのながさ いほよつぎこそ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」15「湯原王月歌二首 」
 巻六-991  雑歌 相聞   はしきやし まちかきさとの きみこむと おほのびにかも つきのてりたる
 湯原王  
 11月3日        萬葉外伝「湯原王」16「湯原王月歌二首 」
 巻六-990  雑歌 相聞   あめにます つくよみをとこ まひはせむ こよひのながさ いほよつぎこそ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」16「湯原王月歌二首 」
 巻六-991  雑歌 相聞   はしきやし まちかきさとの きみこむと おほのびにかも つきのてりたる
 湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」16「湯原王月歌二首 」
 巻九-1759  詠霍公鳥   うぐひすの かひごのなかに ほととぎす ひとりうまれて ながちちに 
にてはなかず ながははに にてはなかず うのはなの さきたるのへゆ 
とびかけり きなきとよもし たちばなの はなをゐちらし ひねもすに 
なけどききよし まひはせむ とほくなゆきそ わがやどの はなたちばなに
すみわたれとり
 高橋虫麻呂歌集  
 萬葉外伝「湯原王」16「湯原王月歌二首 」
 巻五-910  戀男子名古日歌   わかければ みちゆきしらじ まひはせむ したへのつかひ おひてとほらせ
 山上憶良  
 萬葉外伝「湯原王」16「湯原王月歌二首 」
 巻十七-4033  報贈和歌   たまほこの みちのかみたち まひはせむ あがおもふきみを なつかしみせよ
 大伴池主  
 萬葉外伝「湯原王」16「湯原王月歌二首 」
 巻二十-4470  宴席歌   わがやどに さけるなでしこ まひはせむ ゆめはなちるな いやをちにさけ
 丹比國人真人  
 萬葉外伝「湯原王」16「湯原王月歌二首 」
 巻六-988  雑歌 題詠月  やまのはの ささらえをとこ あまのはら とわたるひかり みらくしよしも
 大伴坂上郎女  
 11月4日     萬葉外伝「湯原王」17「湯原王月歌二首 」
 巻六-990  雑歌 相聞   あめにます つくよみをとこ まひはせむ こよひのながさ いほよつぎこそ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」17「湯原王月歌二首 」
 巻六-991  雑歌 相聞   はしきやし まちかきさとの きみこむと おほのびにかも つきのてりたる
 湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」17「湯原王月歌二首 」
 巻四-643  相聞 亦贈歌  はしけやし まちかきさとを くもゐにや こひつつをらむ つきもへなくに  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」17「湯原王月歌二首 」
 巻四-644  相聞 復報贈歌  たゆといはば わびしみせむと やきたちの へつかふことは さきくやあがきみ
 娘子  
 11月5日  萬葉外伝「湯原王」18「湯原王打酒歌一首」
 巻六-994  雑歌 酒宴席  やきたちの かどうちはなち ますらをの ほくとよみきに われゑひにけり  湯原王  
 11月9日  萬葉外伝「湯原王」19「湯原王打酒歌一首」
 巻六-994  雑歌 酒宴席  やきたちの かどうちはなち ますらをの ほくとよみきに われゑひにけり  湯原王  
 11月10日   萬葉外伝「湯原王」20「湯原王七夕歌二首」
 巻八-1548  秋雑歌 七夕   ひこほしの おもひますらむ こころより みるわれくるし よのふけゆけば  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」20「湯原王七夕歌二首」
 巻八-1549  秋雑歌 七夕   たなばたの そでつぐよひの あかときは かはせのたづは なかずともよし
 湯原王  
 11月12日    萬葉外伝「湯原王」22「湯原王鳴鹿歌一首」
 巻八-1554  秋雑歌  あきはぎの ちりのまがひに よびたてて なくなるしかの こゑのはるけさ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」22「湯原王鳴鹿歌一首」
 巻二-135  相聞   つのさはふ 石見の海の 言さへく 唐の崎なる 海石にぞ 深海松生ふる 荒礒にぞ 玉藻は生ふる 玉藻なす 靡き寝し子を 深海松の 深めて思へど さ寝し夜は 幾だもあらず 延ふ蔦の 別れし来れば 肝向ふ 心を痛み 思ひつつ かへり見すれど 大船の 渡の山の 黄葉の 散りの乱ひに[散之乱尓 ] 妹が袖 さやにも見えず 妻ごもる 屋上の [一云 室上山] 山の 雲間より 渡らふ月の 惜しけども 隠らひ来れば 天伝ふ 入日さしぬれ 大夫と 思へる我れも 敷栲の 衣の袖は 通りて濡れぬ
 柿本人麻呂  
 萬葉外伝「湯原王」22「湯原王鳴鹿歌一首」
 巻十七-3985  年紀  よのなかは かずなきものか はるはなの ちりのまがひに しぬべきおもへば  大伴家持  
 11月13日     萬葉外伝「湯原王」23「湯原王鳴鹿歌一首」
 巻八-1554  秋雑歌  あきはぎの ちりのまがひに よびたてて なくなるしかの こゑのはるけさ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」23「湯原王鳴鹿歌一首」
 巻九-1689  雑歌   かはのせの たぎつをみれば たまもかも ちりみだれたる かはのつねかも
 柿本人麻呂  
 萬葉外伝「湯原王」23「湯原王鳴鹿歌一首」
 巻二-137  相聞  (新訓)
あきやまに ちらふもみちば しましくは なちりまがひそ いもがあたりみむ
              〈一云、ちりなまがひそ〉
(旧訓・西本願寺本)
アキヤマニ オツルモミチバ シバラクハ ナチリミダレソ イモガアタリミム 
                 (チリナミダレソ)
 柿本人麻呂  
 萬葉外伝「湯原王」23「湯原王鳴鹿歌一首」
 巻十-1871  春雑歌 詠花  あほやまの さくらのはなは けふもかも ちりまがふらむ みるひとなしに  作者不詳  書庫14
 11月15日   萬葉外伝「湯原王」24「湯原王鳴鹿歌一首」
 巻八-1554  秋雑歌  あきはぎの ちりのまがひに よびたてて なくなるしかの こゑのはるけさ  湯原王  
 萬葉外伝「湯原王」24「湯原王鳴鹿歌一首」
 巻九-1689  雑歌   かはのせの たぎつをみれば たまもかも ちりみだれたる かはのつねかも
 柿本人麻呂  
 11月16日  萬葉外伝「湯原王」25「湯原王蟋蟀歌一首」
 巻八-1556  秋雑歌  ゆふづくよ こころもしのに しらつゆの おくこのにはに こほろぎなくも  湯原王  
 11月24日  萬葉外伝「湯原王」26「湯原王蟋蟀歌一首」
 巻八-1556  秋雑歌  ゆふづくよ こころもしのに しらつゆの おくこのにはに こほろぎなくも  湯原王  
 11月25日  萬葉外伝「湯原王」27「湯原王蟋蟀歌一首」
 巻八-1556  秋雑歌  ゆふづくよ こころもしのに しらつゆの おくこのにはに こほろぎなくも  湯原王  
   萬葉外伝「湯原王」27「湯原王蟋蟀歌一首」  巻八-1515  秋雑歌  ゆふされば をぐらのやまに なくしかは こよひはなかず いねにけらしも  舒明、斉明天皇?
 
   萬葉外伝「湯原王」27「湯原王蟋蟀歌一首」
 巻九-1668  雑歌  ゆふされば をぐらのやまに ふすしかの こよひはなかず いねにけらしも  雄略天皇?  
   萬葉外伝「湯原王」27「湯原王蟋蟀歌一首」  巻九-1751  雑歌 長歌   しらくものたつたのやまのたきのうへの をぐらのみねに さきををる ―  高橋虫麻呂歌集
 
 11月26日  萬葉外伝「湯原王」28
 「湯原王贈娘子歌一首」

 巻八-1622  秋相聞  たまにぬき けたずたばらむ あきはぎの うれわわらばに おけるしらつゆ  湯原王  
 11月27日  萬葉外伝「湯原王」29
 「湯原王贈娘子歌一首」

 巻八-1622  秋相聞  たまにぬき けたずたばらむ あきはぎの うれわわらばに おけるしらつゆ  湯原王  
 11月30日  萬葉外伝「湯原王」30
 「湯原王贈娘子歌一首」

 巻八-1622  秋相聞  たまにぬき けたずたばらむ あきはぎの うれわわらばに おけるしらつゆ  湯原王  
   萬葉外伝「湯原王」30
 「湯原王贈娘子歌一首」
 巻五-896  雑歌 貧窮問答歌  風交り 雨降る夜の 雨交り 雪降る夜は すべもなく 寒くしあれば 堅塩を とりつづしろひ 糟湯酒 うちすすろひて しはぶかひ 鼻びしびしに しかとあらぬ ひげ掻き撫でて 我れをおきて 人はあらじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻衾 引き被り 布肩衣 ありのことごと 着襲へども 寒き夜すらを 我れよりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ凍ゆらむ 妻子どもは 乞ふ乞ふ泣くらむ この時は いかにしつつか 汝が世は渡る 天地は 広しといへど 我がためは 狭くやなりぬる 日月は 明しといへど 我がためは 照りやたまはぬ 人皆か 我のみやしかる わくらばに 人とはあるを 人並に 我れも作るを 綿もなき 布肩衣の 海松のごと わわけさがれる かかふのみ 肩にうち掛け 伏廬の 曲廬の内に 直土に 藁解き敷きて 父母は 枕の方に 妻子どもは 足の方に 囲み居て 憂へさまよひ かまどには 火気吹き立てず 甑には 蜘蛛の巣かきて 飯炊く ことも忘れて ぬえ鳥の のどよひ居るに いとのきて 短き物を 端切ると いへるがごとく しもと取る 里長が声は 寝屋処まで 来立ち呼ばひぬ かくばかり すべなきものか 世間の道  山上憶良
 
   萬葉外伝「湯原王」30
 「湯原王贈娘子歌一首」
 巻九-1789  相聞 長歌  -ひととなる ことはかたきを わくらばに なれるあがみは しにもいきも-  笠金村歌集  
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 12月3日  萬葉外伝「湯原王」32「王たちの時代」
 巻六-1018  雑歌  あらかじめ きみきまさむと しらませば かどにやどにも たましかましを  門部王  
   萬葉外伝「湯原王」32「王たちの時代」  巻六-1020  雑歌  たましきて またましよりは たけそかに きたるこよひし たのしくおもほゆ  榎井王
 
 12月6日  萬葉外伝「湯原王」33「たけそかに」  巻六-1020  雑歌  たましきて またましよりは たけそかに きたるこよひし たのしくおもほゆ  榎井王
 
 12月9日  萬葉外伝「湯原王」35「王と語らう日」  巻八-1422  春雑歌  いはばしる たるみのうへの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも  志貴皇子
 
 12月14日  萬葉外伝「湯原王」37「父、志貴皇子 1」
 巻一-64  雑歌  あしへゆく かものはがひに しもふりて さむきゆふへは やまとしおもほゆ
 志貴皇子  
   萬葉外伝「湯原王」37「父、志貴皇子 1」  巻二-231  挽歌  たかまとの のへのあきはぎ いたづらに さきかちるらむ みるひとなしに  笠朝臣金村集出  書 6/14
   萬葉外伝「湯原王」37「父、志貴皇子 1」
 巻二-232  挽歌  みかさやま のへゆくみちは こきだくも しげくあれたるか ひさにあらなくに  笠朝臣金村集出  書庫6
   萬葉外伝「湯原王」37「父、志貴皇子 1」
 巻二-233  挽歌「或本歌曰」  たかまとの のへのあきはぎ なちりそね きみがかたみに みつつしぬはむ  作者不詳  書庫6
   萬葉外伝「湯原王」37「父、志貴皇子 1」  巻二-234  挽歌「或本歌曰」  みかさやま のへゆゆくみち こきだくも あれにけるかも ひさにあらなくに  作者不詳  書庫6
 12月15日  萬葉外伝「湯原王」38「父、志貴皇子 2」
 巻一-64  雑歌  あしへゆく かものはがひに しもふりて さむきゆふへは やまとしおもほゆ
 志貴皇子  
 12月17日  萬葉外伝「湯原王」39「父、志貴皇子 3」
 巻一-51  雑歌  うねめの そでふきかへす あすかかぜ みやこをとほみ いたづらにふく
 志貴皇子  
 12月18日  萬葉外伝「湯原王」40「父、志貴皇子 4」
 巻四-516  相聞  おほはらの このいちしばの いつしかと あがおもふいもに こよひあへるかも
 志貴皇子  
 12月19日  萬葉外伝「湯原王」41「父、志貴皇子 5」
 巻四-516  相聞  おほはらの このいちしばの いつしかと あがおもふいもに こよひあへるかも
 志貴皇子  
   萬葉外伝「湯原王」41「父、志貴皇子 5」  巻四-645  相聞 亦贈歌  わぎもこに こひてみだれば くるべきに かけてよせむと あがこひそめし  湯原王  
 12月21日  萬葉外伝「湯原王」42「父、志貴皇子 6」
 巻四-516  相聞  おほはらの このいちしばの いつしかと あがおもふいもに こよひあへるかも
 志貴皇子  
   萬葉外伝「湯原王」42「父、志貴皇子 6」  巻四-517  相聞  わがせこが けせるころもの はりめおちず いりにけらしも あがこころさへ  阿倍女郎  
   萬葉外伝「湯原王」42「父、志貴皇子 6」
 巻四-518  相聞  ひとりねて たえにしひもを ゆゆしみと せむすべしらに ねのみしぞなく  中臣朝臣東人  
   萬葉外伝「湯原王」42「父、志貴皇子 6」  巻四-519  相聞  わがもてる みつあひによれる いともちて つけてましもの いまぞくやしき  阿倍女郎  
 12月22日  萬葉外伝「湯原王」43「父、志貴皇子 7」
 巻四-516  相聞  おほはらの このいちしばの いつしかと あがおもふいもに こよひあへるかも
 志貴皇子  
   萬葉外伝「湯原王」43「父、志貴皇子 7」  巻四-517  相聞  わがせこが けせるころもの はりめおちず いりにけらしも あがこころさへ  阿倍女郎  
   萬葉外伝「湯原王」43「父、志貴皇子 7」  巻三-269  雑歌  むささびは こぬれもとむと あしひきの やまのさつをに あひにけるかも  志貴皇子  書庫6
   萬葉外伝「湯原王」43「父、志貴皇子 7」  巻三-270  雑歌  わがせこが ふるへのさとの あすかには ちどりなくなり つままちかねて
 長屋王  
   萬葉外伝「湯原王」43「父、志貴皇子 7」  巻三-271  雑歌  ひとみずは わがそでもちて かくさむを やけつつかあらむ きずてきにけり  阿倍女郎  書庫6
 12月23日  萬葉外伝「湯原王」44「父、志貴皇子 8」
 巻八-1422  春雑歌  いはばしる たるみのうへの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも
 志貴皇子  
 12月25日  萬葉外伝「湯原王」45「父、志貴皇子 9」
 巻八-1422  春雑歌  いはばしる たるみのうへの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも
 志貴皇子  
 12月26日  萬葉外伝「湯原王」46「父、志貴皇子 10」
 巻八-1422  春雑歌  いはばしる たるみのうへの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも
 志貴皇子  
 12月27日  萬葉外伝「湯原王」47「父、志貴皇子 11」
 巻八-1422  春雑歌  いはばしる たるみのうへの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも
 志貴皇子  
 12月28日  萬葉外伝「湯原王」47 - 付記
 「俊頼脳髄、訳 一」

 俊頼脳髄  和歌の技法  いはそそぐたるみの上のさわらびのもえいづる春にあひにけるかも
 志貴皇子  
   萬葉外伝「湯原王」47 - 付記
 「俊頼脳髄、訳 二」

 俊頼脳髄  和歌の技法  いはそそぐたるみの上のさわらびのもえいづる春にあひにけるかも
 志貴皇子  
 12月29日  萬葉外伝「湯原王」48「父、志貴皇子 12」
 巻八-1422  春雑歌  いはばしる たるみのうへの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも
 志貴皇子  
 12月30日  萬葉外伝「湯原王」49「父、志貴皇子 13」
 巻八-1422  春雑歌  いはばしる たるみのうへの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも
 志貴皇子  
 12月31日  萬葉外伝「湯原王」50「兄、春日王」
 巻四-672  相聞  あしひきの やまたちばなの いろにいでよ かたらひつぎて あふこともあらむ
 春日王  
掲載日  2015年      ページトップ
 1月2日  萬葉外伝「湯原王」51「兄、春日王 1」
 巻四-672  相聞  あしひきの やまたちばなの いろにいでよ かたらひつぎて あふこともあらむ
 春日王  
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