「い」......  
 
  『を』


 【歌意4134】
 
 



 
 秋雑歌 詠花
   吾待之 秋者来奴 雖然 芽子之花曽毛 未開家類
    我が待ちし秋は来たりぬしかれども萩の花ぞもいまだ咲かずける
   わがまちし あきはきたりぬ しかれども はぎのはなぞも いまださかずける
 巻第十 2127 秋雑歌 詠花 作者不詳
[語義]
「しかれども」は、ラ変動詞「然(しか)り」の已然形「しかれ」に
接続助詞「ども」がついて、「そうではあるが、しかしながら」
「ぞも」は、係助詞「ぞ」と「も」で強調
結句の「ける」が連体形の結びになる
 
[歌意解釈]
私の待っていた秋はやってきた
それなのに、一番待っていた萩の花は、
まだ咲かないなあ
 

この歌、

この〔

 【歌意】改

こう


掲載日:2025.01.02  


 
 先妻不待夫君之喚使自来時作歌一首
   左夫流児我 伊都伎之等乃尓 須受可氣奴 波由麻久太礼利 佐刀毛等騰呂尓
    左夫流児が斎きし殿に鈴掛けぬ駅馬下れり里もとどろに
   さぶるこが いつきしとのに すずかけぬ はゆまくだれり さともとどろに
 巻第十八 4134 大伴家持


[収載歌集]
【集】〔6〕
【集】〔〕

[類想歌]
【万葉集】〔7〕


[歌学書例歌]
【袖】〔8〕

[資料]
【掲題歌資料】〔校本万葉集及び近代までの注釈書〕



 【4134】 語義 意味・活用・接続
 さぶるこ()、いつき()との()、すず(かけ)はゆま(くだれ)さと()とどろに   

「古語辞典」は掲載歌を基本に、と思っているが、なかなか実行できず未完、継続中 枕詞一覧
「枕詞一覧」もやっと載せることができた
ただし、「かかり方の理由」は「古語辞典」からのみなので、
今後は「詳説」に触れ次第補充してゆく
その点でも不充分であるし、載せた語数においても、284語と、およそ言われている半分程度だしかし、一応その都度古語辞典を引っ張り出さない程度の気安さにはなる 
 
 
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注記 
[]
『万
 
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「にほ
 
 掲題歌[4134]についての資料  関連歌集については、[諸本・諸注 その他の歌集]  

収載歌集及び歌学書】
 
 歌集、歌学書  
 柿本人麿集 私家集大成巻一- 4 人麿Ⅲ [冷泉家時雨亭叢書『素寂本私家集西山本私家集』]  ワカマチシミハキサキヌイマタニモ ニホヒニイ(ユ)フナヲチカタ人ニ
 柿本人麿集上 秋部 七夕 万十 146
 赤人集 新編国歌大観第三巻-2 赤人集 [西本願寺蔵三十六人集]   わがまちし秋はぎさきぬいまだにもにほひにゆかんならしかたみに
 あきのざふのうた 283
 同 私家集大成巻第一- 5  赤人Ⅰ・あか人(西本願寺蔵「三十六人集」)  わかまちし秋はきさきぬいまたにも にほひにゆかんならしかたみに
 あきのさふのうた 283
 同 私家集大成巻第一- 6  赤人Ⅱ・赤人集(書陵部蔵「三十六人集」五一〇・一二)  わかまちしあきはき咲ぬいまたにも にほひにゆかむならしかてらに」
 秋雑歌 162
 歌学書袖中抄(文治二、三年頃[1186,1187]作、顕昭[1130~1209])
  新編国歌大観第五巻-299 袖中抄 [日本歌学大系別巻二]
 わがまちし白芽子(しら[あき]はぎ)さきぬいまだにもにほひにゆかなをちかたびとに
 袖中抄第二十 998
 歌学書袖中抄
 鎌倉初期の和歌注釈書。《顕秘抄》と題する3巻本もあるが、一般にはそれを増補したとみられる20巻本をさす。1186‐87年(文治2‐3)ころ顕昭によって著され仁和寺守覚法親王に奉られた
《万葉集》以降《堀河百首》にいたる時期の和歌から約300の難解な語句を選び、百数十に及ぶ和・漢・仏書を駆使して綿密に考証。顕昭の学風を最もよく伝え、
《奥儀(おうぎ)抄》《袋草紙》とならぶ六条家歌学の代表的著作
 
【『校本万葉集』〔佐佐木信綱他、大正12年成〕の面白さ】[2014年3月8日記]

先日手にした『校本万葉集』、復刻版なので、なかなか読み辛いところもあるが、その内容は、確かに面白い
「注釈書」のような、歌の解説ではなく、その歌の本来の表記の姿を出来るだけ復元しようとする書では、もっとも新しいものだと思う
とはいえ、それでもまだ昭和になる前の書だから、古さはあるのだろうが、かと言って、それ以降の書が、注釈に重きを置いているばかりで
こうした「諸本」の校合を広く行い、それが中世の頃の「校本」に次ぐ形で刊行されたのは、素人の私でも嬉しいものだ
底本は、広く用いられている『西本願寺本』ではなく、『寛永版本』としている

[諸本・諸注については、「諸本・諸注、その他の歌集」]
 

 〔画像〕


近代までの注釈書の掲題歌】

中世、近世、近代の注釈書 (私の範囲で確認できたもの・文中歌番はそのままの旧国歌大観)    
  [4134] 
  万葉拾穂抄』〔北村季吟、貞享・元禄年間(1684~1704)成〕 
 〔わ
   
  万葉代匠記(精撰本)』〔契沖、元禄三年(1690)成〕[萬葉集代匠記惣釋 僧契冲撰 木村正辭校] 
 〔ワ
   發句
  万葉集童蒙抄』〔荷田春満、信名、享保年間(1716~35)成〕 
 〔に〕 
 吾等

   吾等 らり也
  万葉考』〔賀茂真淵、宝暦十年(1760)成〕 
  吾等
   歌意は
  万葉集略解』〔橘千蔭、寛政十二年(1800)成〕[日本古典全集刊行会、1926年、与謝野寛他] 
 〔わ〕
 吾等
   宣長云、
  万葉集古義』〔鹿持雅澄、天保十三年(1842)成〕 
 〔ア〕
 吾等
   白芽子
  『万葉集新考』〔井上通泰、大正4~昭和2年成〕 
 〔に]
 吾
   此歌の
  『口訳万葉集』〔折口信夫、1916~17年成〕 
 〔わが 〕
   いつ咲く
  万葉集全釈』〔鴻巣盛広、昭和5~10年成〕 
 〔吾が〕
 ワガ
 吾等
   ワタシ
 『万葉集全註釈』〔武田祐吉、昭和23年~25年成〕  
 〔人に。〕
 ワガニ
 吾等
  【譯】人に。
【釋】
 句切。
 尓寶比尓往奈 ニホ
【評語】
 時節の
 『評釈万葉集〔佐佐木信綱、昭和23~29年成〕 
 〔吾が〕
  ア
  【譯】自分の
【評】これも亦地上の秋色を
【語】○今だにも せめ
   ○染ひに行かな 「にほふ」は
   ○遠方人 「をち
 万葉集私注〔土屋文明、昭和24~31年成〕 
 〔吾が〕
 ワガ
 吾等待
  【大意】吾が待つて居た秋萩は咲いた。今すぐにも、それに衣をにほはして行かう。遠方の夫のところに。
【語釈】
 アキハギ 「白」は
 イマダニモ 今す
 ニホヒテユカナ 「爾」は
 ヲチカタビトニ 遠方
【作意】
 二星いづれに
  『万葉集注釈』〔澤潟久孝、昭和32~37年成〕 
 〔吾が〕
 ワガ
 吾等待(『元暦校本』
  【口訳】
 私が待つた秋萩
【訓釈】
 秋萩咲きぬ――
    
    

【考】
 赤人集に
 
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