明日香散策 目次 |
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奈良県立万葉文化館 |
明日香に行くときは、まずこの施設は必ず訪れるところ。 万葉の舞台と言うだけではなく、飛鳥時代の日本の基礎を造った 秘めたエネルギーを感じてしまう。 田園風景の中、遠景に二上山を眺望できるその配置には、施設周辺の 素朴な美しさを堪能できる。 秋の紅葉の季節には、玄関前の庭園に、見事なもみじが紅く染まり、そに佇むと、いにしえの音が聴こえてきそうな錯覚さえしてしまう。 施設内には、時間が経つのも忘れてしまうほど落ち着いた空間があり、 駐車場も無料となっているので、気兼ねなく時を過ごせる。 |
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万葉日本画の世界 |
当施設所蔵の万葉日本画は、総数154点。その常設展ホールでは、万葉歌を読みながら、その歌ごころに惹かれた日本画家の方たちの万葉時代への「想い」が、目の前で語られているように感じることが出来る。 |
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図書室 | 万葉時代に関する書籍を中心に、万葉集、日本書紀、古事記の研究書や飛鳥時代の研究書など狭い図書室ではあるが、とても充実している。 日本文学や、歴史、その他関連する読み物も多く、単に万葉時代に限らず時代を連続して読むことも出来る。 |
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万葉人形劇場 | 施設の地階にあり、様々な展示品コーナーを回りながら、時間を見計らって入ることが出来る。 人形劇と言っても、劇らしい動作があるわけでも、ドラマになっているわけでもない。万葉歌を何首か詠むその歌にあわせて人形が静かに...まるで能の動きのように、静かに...。 ナレーションが案内する万葉時代とその歌。そして心に響く朗詠、効果音、映像。他ではちょっと味わえない趣向を堪能できる。 上演される演目は三種類で、「柿本人麻呂」、「額田王」、「山部赤人-アニメ-」、それぞれ約15分。万葉歌の原文も同時に映像で表示され、少しは万葉人の表現手段を視覚的にも味わうことが出来る。 |
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石舞台古墳 | 蘇我馬子の墓ではないか、と言われている。それが通説のようになってはいるが、石の種類や築造年代から、異説もあり、馬子の父、稲目説もある。 日本書紀の推古紀に大臣(馬子をさす?)が桃原墓に葬られた、とあり、古代ここの周辺は、桃原と言われていたらしい。横穴式の石室が剥き出しになっているのは、これもまた様々な説がある。墳丘であったことは確かであるが、その面影は今はない。 この区画には、蘇我氏の邸宅跡も発掘されており、しかももっと古い古墳群をも壊して、そこにこれほどの巨石を用いるのは、よほどの権力者であったことは間違いない。 石室の中には簡単に入れるが、上部の石の隙間から日も射すので、中は意外と明るい。幾つかある飛鳥歴史公園の一つの中にあり、週末は家族連れで賑わいを見せる。 |
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