冬 の 痕
エッセイの部屋
もう40年ほど前になる
「春の痕」という小説を書いたことがある
山仲間と創った同人雑誌
今は手元になく、心にだけある
すべてがこれから始まる「春」と違い
すべてを閉じ込めてしまう「冬」
いまの私は...
この冬を想うことから始まったのかもしれない
しかし、大好きな「冬」...今は遠い
今は、残雪だけでも...と
もう一度、その想いの雪稜に立ってみたい...